emily

ソレダケ that’s itのemilyのレビュー・感想・評価

ソレダケ that’s it(2015年製作の映画)
3.9
戸籍を持たない大黒が現状打破するため手に入れたアンダーグラウンドな人々の個人情報の詰まったハードディスク。それをめぐって監禁されるが、そこには昔の彼女もいて、二人で脱出するも再び監禁され、そこでずっと憎んできた父親に関しての衝撃的な事実を聞くことになる。そこで大黒と彼女がある決意を持ち立ち上がる。

音楽とモノクロから始まる映像。bloodthirsty butchersの音楽がその衝動を伝えるかのように爆音で鳴り響く。白黒の映像に浮かぶ赤の衝撃も大きかったが、そこから復讐の対象が変わって、心情の変化とともにカラー映像になる。色の切り替えもそうだけど、カメラワークもチープ感もあったり面白かった。衝動とか熱を大事に伝えたいのがしっかり映像に反映されていて、それでいてラストのアクションがポップだったりするんですよね。

頭で考えるより体で感じろ!
爆音が五感を刺激してすーっと入ってくる感じ。
見終わった後の熱いものがこみあげてくる感じ。
まさにソレダケ!言葉で伝えるのがもったいない。
その衝動は言葉にできない。
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