HicK

ゴーストバスターズのHicKのレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)
3.7
《リメイクでは無くパロディ。いや、もはや激物。ごめんなさい、好きです。》

【不評に反して好き】
内容は決してオリジナル超えはしていないものの、「おバカコメディ」作品として笑わせてもらった。本当にくだらない 笑。無論、オリジナルを完コピしているだけあって、設定の面白さは健在。

【オリジナル完コピ】
完コピはオリジナルに対するリスペクトと言えばそうだが、元祖のゆるさは消え、ヒリヒリするほどのくだらなさが充満している。かなり「おバカ」に仕上がっているので、従来のファンが見ると、バカにしていると感じてしまう点も納得 笑。また、綺麗にオリジナルに沿った展開はリブートの意義に疑問も少し感じた。

【オリジナル超えの要素】
そんな中でオリジナル超えをしていたのは、キャスト全員がボケ倒すという点。オリジナルの「微笑ましさ」「ゆるコメ」とは違い、「バカバカしい」「ふざけてる」に近い。特に事務員のクリス・ヘムズワースはこの世のモノとは思えないほど完全にイッチャッテル。監督の色がゴリゴリに出ている役どころ。世界一のバカ。

【役者陣】
クリステン・ウィッグのリアクション芸はいつも通り面白い。メリッサ・マッカーシーは今作は好きな方向性(彼女に関してはめちゃくちゃ好きな時と嫌いな時がある)。そして、ケイト・マッキノン最高!!

【オリジナルキャスト】
一番のファンの怒りの対象はオリジナルキャストのカメオ出演だと思う。彼らの魅力を活かさないどころか、ゴーストバスターズを否定するような役回り。これはちょっと酷い。出さない方が良かったと思ってしまう。

【総括】
リメイクでは無く、パロディーとして面白い。リブートした意味があったかというと、全く無い内容 笑。ゆるさとワクワク感に満ちていたオリジナルに比べると、劇物扱いが相応しい作品。

今作で汚された気分になった元祖ファンの方々には申し訳ないが、このくだらなさに私の本能が喜びを感じてしまう 笑。こういう"しょっぱなから真面目に勝負しないふざけ倒す系"に弱いのかも 笑。

ただ、もし自分が熱狂的ファンで続編を30年近く待ち続けてコレを出されたら、怒り散らかすと思う。

自分のツボが改めて嫌になる 笑。
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