シュローダー

キング・アーサーのシュローダーのレビュー・感想・評価

キング・アーサー(2016年製作の映画)
3.8
まぁ、つまらなくはないが、これならザックスナイダーが撮った方が良かったんじゃないかと思わされてしまう程度の出来ではあった。スラム街でカンフーの達人に鍛え上げられたアーサー王がスラムのチンピラから王になるというプロットの時点でもう真面目に不真面目にやる気だと言うのはわかるのでそこに文句は言わない。だが、やはりどうも派手なCGに気を取られて話運びが間延びしている印象は否めず、ガイリッチーのいつもの省略話法は登場人物の多い元々のお話との食い合わせも悪く、今回はあまりうまく作用していない。ガイリッチーがジュードロウの事は大好きなのはわかるが、そこまで美味しい悪役という訳でもないので、中々観るのが辛い瞬間もあった。それでも、エクスカリバーによるスローモーションゴリゴリのワンカットアクションは唯一無二の迫力があり、エポックメイキングなものだと思う。「47RONIN」のアーサー王版と言った趣で観ればまあまあの佳作。