良い意味で劇場未公開が勿体なかった映画。
「ルーム」のジェイコブ・トレンブレイ出演のホラースリラー映画で、監督は「ウィジャ ビギニングー呪い襲い殺すー」「オキュラス 怨霊鏡」のマイク・フラナガン監督で、脚本も彼が担当しているのですが、感動路線を保ちつつもホラー要素をしっかりと調整できているところが素晴らしく、説明不足もなく、怪人キャンカーマンや養子コーディくんとジェシー夫妻の前の里親の話が充分に事足りていてモヤモヤ感はあまり残しませんでした。
見どころは、ホラー演出もそうですが、モルフォチョウの鮮やかに翔ぶ姿やキャンカーマンが暴れる姿。あれはホラー史に微かに爪痕を残した気はしますね。でも、キャンカーマンがなんだかウォルデモート卿に似てるのが引っ掛かりますが・・・
ラストシーンは想像にお任せするパターンをラストながらも後味が良く、親子の愛を感じさせてくれる作品で、ベタですが、文句や苦言が言いにくい映画でした。
まあ、ホラー映画で犠牲になるトーマス・ジェーンも見物ではありましたけど。