やまもとしょういち

TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)のやまもとしょういちのレビュー・感想・評価

3.9
仕事に誇りを持ち、信頼と敬意、相手に対する気持ちと誠意を貫き、生きるということ。築地で働く人たちのドキュメントではあるが、人間の生や文化を描いた骨太な映画だった。

食の奥深さーー様々な要素や条件が複雑に絡み合って、同じ食材、同じ味はふたつとして存在しないというロマンに、全人生を費やして向き合う人たちの記録。

豊かに生きるということは、何も食べ、自分の精神と肉体を作り上げていくのか、どんな気持ちでその食べるという行為に、食材に対して接するのか、ということが、まぁめっちゃ当たり前なんですけど、根本になるということを教えてくれる作品です。