ぶれ

アナトミーのぶれのレビュー・感想・評価

アナトミー(2000年製作の映画)
2.2
最後までそこそこ興味は持続するのですが、設定の規模感の割にストーリーがとても小規模。
高級ホテルの大広間で行われるビュッフェパーティだと思ったら、実際はホテルの一室を借りたホームパーティだったみたいな。

主人公が志高く意気揚々と進学した国内最高峰の大学は、尊敬する祖父が偉大なる成果を残した大学。解剖学教室の同級生達とも親しくなり、順調な新生活を送っていたある日。
引っ越し途中に命を助けた青年が、持病とは異なる死因で解剖の検体となっているのを発見してから、主人公はこの大学の闇を探索していくことになります。

ネタバレはしたくないので濁した感想になりますが、闇なら闇でもっと内部統制しっかりとれなかったものかとか、もっと強大な感じに描いてもよかったんじゃないかと。
学部内の一部もちゃもちゃして終わりーみたいな感じなので、恐怖感もあまりなく、スッキリ感もなければ、そこまで胸糞でもない。おまけにつけられたような家族間の愛憎も微妙で、後味なーんにも残らないみたいな感覚でした。

冒頭の自分が解剖されているのを目の当たりにするシーンは素晴らしい演出だと思いますが、その他ホラーやグロ表現は無いに等しいです。
解体標本はバンバンでてきますが、見事な工芸品みたいで生々しさはありませんし、少々解剖時に血が出るとか、内臓がちょろっと見える程度です。

観たことを後悔はしませんが、もうしばらくしたら観たこと自体忘れそう。個人的にはそんな感想です。
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