シュローダー

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のシュローダーのレビュー・感想・評価

4.3
タイトル通り、旧来のエヴァの「破壊」が描かれる今作。僕の1番の推しキャラたるマリがあざとく登場してクソ可愛いのは言わずもがな、TV版とはまた違うフェチズムとカタルシスに溢れる戦闘シーンの快感は勿論凄いし、何よりクライマックス。「え? これエヴァなの?」と思ってしまうほど王道を行き、「セカイ系」のパイオニアたるエヴァという作品でやってのけるからこそ意義がある「惚れた女を正面切って助け出す主人公」という構図の提示。しかし、これが残念ながら次の作品に行くと全くの無駄骨だったというのが分かる辺り、酷え事するなぁと思うのであった。僕はQが1番好きなタイプの人間なので、相対的にそこまで好きじゃないタイプの作品です。