ジェイク=ギレンホール、これで名優の仲間入りが確定。
こだわりの強すぎる役(『ゾディアック』)から、幻覚を見る役(『複製された男』)から、カネのためなら何でもやる(『ナイトクローラー』)まで、そして今回のボクサーまで、何でもありだ。
特に今作では、暴力的でどうしようもない男と、ストイックな父親まで演じるので、またもレパートリーが増えた。
レイチェル=マクアダムスも『アバウトタイム』も『世界で一番狙われた男』も凄く魅力的だったのに、人気がブレイクしてなかったのが歯がゆかった。が、逆にそうなってくると、悔しい気がするのがまた悔しい。
ジョン=ヴォイトの『チャンプ』の頃から、父子ものボクシング映画は定番だが、この映画もそれがわかっていながら、やられた。