銀幕短評(#35)
「二ツ星の料理人」
2016年、アメリカ。1時間41分、公開中。
総合評価 53点。
フランスで修業を積んだ料理人が ロンドンでレストランを開業し、ミシュランの星をねらうという物語り。
使い古しのストーリーはさほどわるくないが、全体を通して、主人公(演技はよい)がひとりカラ回りしている感じ。
料理は素材と腕とチームワークなのだから、チームワークの醸成をもっとていねいに描けば、映画の厚みが増したろうにと思う(「ちはやふる」を見よ)。
総じて演出が雑。何か起こるかな、起こるかな、と楽しみにしていたら、何も起こらずに終わった感じ。1時間41分がとても長く感じる。給仕長役と子役はうまかったな。
わたしは子どもの頃、板前か建築家になりたかった。しかし なれずにまず正解だった。どちらも創造的な仕事だから。でもカッコよくてあこがれる、いまでも。