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64 ロクヨン 後編のNEWおっさんのレビュー・感想・評価

64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)
1.5
「消化不良でグダグダな結末」

期待してたんだが、かなり消化不良な結末。終盤になるにつれグダグダになっていった。振り返って見ると事件に関係ない描写がやたら多かったな。記者クラブとか一体何だったんだ。最後までやたらと高圧的で嫌味な連中だな、ってな印象しか無かったよ。

-----ここからネタバレ-----











新たに起きた誘拐事件の被害者が、ロクヨン事件の犯人なワケなんだが、誘拐事件が起きるまでほぼ姿が出てこなかったのでポッと出の印象が強く意外性も何無い。その犯人を電話で脅していたのが元録音班の幸田だったんだが、隠そうともせず何事も無かったように急に判明するから逆にビビったわ。伏線らしきモノも余りなく、結局幸田メモって何だったんだってなコトになってるし、ミステリーとしては余り誉められたモノではない。ヘリウムガスが無くなったからって地声をヘリウムガスみたく喋ってる計画性の無さには辟易した。

あり得ないのは、主人公の三上がロクヨン事件を思いださせる為に目崎の娘を誘拐じみたコトをしている。自分の娘も出ていき、雨宮の代わりに鉄柱を喰らわそうとしたんだろうが、自分の娘がいなくなる悲しみが分かるからこそこんなくだらない仕返しみたいなコトしてはダメでしょ。百歩譲ってこのシーンを入れたかったとしても三上ではなくココは雨宮じゃないのか。

結局三上の娘はなんで出て行ったのか詳しくはわからないし、目崎はどうなったのかとか、色々とモヤモヤなまま終わってしまった。