リテーシュ・デシュムク(アラジンの主演)が悪役で、名演技を披露しています。基本キャラに合わない名演はあんまり好きではありませんが、これは良かった。
主演は『スチューデント・オブ・ザ・イヤー』でデビューしたシドくんです。
で、シドくん、いまいち体の動きが緩い。
ヤクザ稼業から足を洗ってシュラッダー演じる天使のような女性と結婚したシドくんが恋人を殺されて復讐に走るという話なんですが、殺人鬼のリテーシュのキャラとその家庭の状況に救いがないことを除いては、あらすじから想像されるような陰惨な映画ではありません。
とにかくシュラッダーがいいです。かわいらしさと母性とピュアさがパワーアップ。あと音楽もいいです。脚本はよくできていてストーリーはハラハラしますがインド映画なので若干の救いがあります。
特に好きな役者さんが出てなくても、インド映画ファンじゃなくても楽しめる映画で、佳作です。
でも、なぜか私は主演のシドくんのスター俳優としての将来に一抹の不安を感じたのでした。
(2015/10/8記 一部修正)