こんな優しさに包まれた前衛アート映画があっただろうか!
動物のキャラ造形、子どものクレヨンワールド、色色色の洪水に脳が歓喜していると、資本主義やオートマな経済システムは突如別のイラストレーターが投入されたかのように異質なデザインで
(しかしこれらの都市デザインもまた相当に可愛いのだけど!/機械がなぜか動物モチーフっぽいのは子供ビューだからか)、
間接的におぞましいことがしっかりわかって、
全編サイレント・音楽だけでちゃんと語っていることもあり、完全にキッズにメッセージを刷り込みに来てる。
何より音楽がシャボン玉のように可視化されてるアイデアが最高なんだけどのちにそれは想いとか自由の象徴であったことがわかるんだなあ。
でかい鳥に、井戸の反射に、海に(波に力を入れている映画は良い映画:ex.ソングオブザシー、ピノキオ、わんぱく王子の大蛇退治)
温かい飲み物が胃に入る動きに、
平面的な街をぐりぐり色んな向きから撮るカメラに(絵の枚数がとても多い気がする)
表現の豊かさに度肝を抜かれ続ける。アニメの可能性を感じる表現に私は嬉しくて嬉しくて高鳴ってしまう!
展開が読めなさすぎる。父の幻影を追う繰り返しが切ない。子は植物に水をやるのが好きなんだね。
運ばれていくモノがどんどん大きな単位に、"安く早く大量に"な世の中になるにつれて、対照的に自分がちっぽけな存在として扱われちゃう恐ろしさ。
楽団シーンはもう自然と笑顔になっちゃう。
路上マーケットのがらくたワンマンバンドなんかシンパシー感じまくりでした。
ラストは解釈の幅がちょっとだけありますね!見た人はどう思ったのか聞きたい!
あまり知らないけどトクマルシューゴの世界観が好きな人は絶対にはまると思う。
アマプラで500円、U-NEXTなら見放題らしい。
生きた動きをするアートアニメにタグをつけたよ!
(いや、これにジブリとディズニーは違うだろって葛藤したんだけどね…どうしても嘘は付けず、ぽんぽこともののけ、白雪姫とピノキオだけは別格なので入れさせてもらった!(別に誰に頼まれてもいない))