ユミコ

ファイティング・ダディ 怒りの除雪車のユミコのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます


現時点で Filmarksで「除雪車」と検索してヒットする作品はこれ1本だけ笑
コメディ〜チックな邦題ですがコメディではありません。とても面白かったし私は好きですこの作品! しかし、これだけは言いたい → このジャケデザインのイメージとは全く別モノですよ〜。素敵な作品でしたし笑

ストーリーは息子を殺された主人公ダディ(ステラン・スカルスガルド)の復讐劇。ダディの息子を殺したのは「伯爵」という名のボス(ポール・スヴェーレ・ハーゲン) の犯罪組織と知り、ダディはその部下を一人一人確実に殺していく。しかし伯爵は部下を殺したのはセルビア系ギャングと思い込み そのボス(ブルーノ・ガンツ)の息子を殺す。その頃ダディは伯爵の息子を誘拐する。怒り狂った伯爵。
息子が犠牲になったダディとセルビア系ボス、そして息子を誘拐された伯爵がついに一つの場所へ…!

登場人物が死ぬ度、真っ黒な画面になり十字架と死んだ者の名前がいちいちご丁寧に表示される。どんな小さな役の人でも、とにかく死ねば十字架と名前が出る。この表現法には実は シッカリとオチがあったので面白かったです!笑
スピルバーグの「激突!」のようにもっと大胆に除雪車を駆って大暴れするのかと思いきやそれは全く無く、単にダディの職業ってだけ。除雪車で車1台を路上から突き落とした程度でおしまい笑
除雪車に大きな意味は無く、でかいのに存在感も無く、キーワードはやはり「息子」だなって。
ダディの無双ぶり、それと「伯爵」が、いいキャラしてました笑
ラストの、息子を失った同士のふたりの友情感が堪らないです。言葉を交わさなくとも、ふたりの心は通い合えていたあのシーンに 涙が……。
何故か男同士の友情物語とかに弱い私です。

個人的にはブルーノ・ガンツ様を観れて感激でした! キャストをチェックせずに観たので突然のブルーノ様のお姿にビックリ!
私がFilmarks開始以来ずっとベスト1にしている作品「アメリカの友人」(この作品も男同士の友情…)で デニス・ホッパー様とダブル主演なさっていたブルーノ様ですし! その後「ベルリン・天使の詩」を観て以降は たまたまずーっとご縁が無く、当たり前の事ですがスッカリおじいちゃんになられた彼に驚きました。ダンディで素敵なおじいちゃんになられていたので嬉しかった……。
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