シネマJACKすぎうら

AMY エイミーのシネマJACKすぎうらのレビュー・感想・評価

AMY エイミー(2015年製作の映画)
3.8
ジャズは”憂い”の音楽だ。
エイミーは、子どもの頃から”哀しみ”や”言い知れぬ不安”を人一倍取り込み、自分の中で増幅してしまうような人だったのだろう。ゆえに、あの天賦の才能を手に入れたのではないだろうか。そんな彼女だからこそ、不幸な出来事の数々も、ある意味必然だったのかも知れない。

この映画は、エイミーの圧倒的な歌声に打ちのめされながらも、なんとも言えない”哀しさ”や”切なさ”が尾をひくドキュメンタリー作品。
きっとこの映画まるごと全体が”憂い”を湛えたジャズのようなものではないだろうか。誰しも感傷的な気分になりたい時はある。そんなときに観る者の”感情”と呼応するような一本。

※出演しているネット番組でも本作を紹介させていただきました!

https://youtu.be/QTzd6k82qsA