Kou

インクレディブル・ファミリーのKouのレビュー・感想・評価

4.0
《毎週 月(水)金 21頃更新》
観たてホヤホヤなレビューは我ながら珍しい。
というわけで、レンタル開始記念に再鑑賞。
付け加える形での以下、再レビューです。



初めて前作『Mr.インクレディブル』を
観てからもう14年が経ちました。
DVDが擦り切れるまで何回も何回も観ました。
それだけ幼心に面白かったんでしょうね。
そんな思い出の残る作品の続編ということで
「絶対観なければ」と彼女(元ね💢)に
無理やり前作を観させ、いざ劇場へ。



「14年が経ちましたけどなにか?」と
でもいうほどの清々しい続きっぷりに逆に満足。
子供の頃からず〜〜っと観たかったんですよね。
家族として、そしてヒーローとしても
一皮向けたインクレディブルファミリーが
アンダーマイナーとどう戦うのかを。
14年経ってようやく願いが叶いました。



もちろんそれだけでなく
「フロゾンをもっと活躍させてほしい」
「ジャックジャックの能力を見たい」
「他のヒーローたちも出してほしい」
そんな子供心に思った願い全てを
満たしてくれて、もう大満足。
特にフロゾン、かっこよかったなー。



また、既存ファン向けの作品だけに
とどまらず(一つの新しい作品)として
昇華できているのも魅力の一つ。

まず目につくのは、グラフィックの
大幅なグレードアップですよね。
キャラクターの目のクマやシワ、
フロゾンの出す氷、客船を走らせている水面など
表現が前作とは全然違いましたよね。
コミカルなタッチとリアルさの両立。
アニメーション映画の最高点、
いわゆる極致に到達した気がしますね。

また、アクションに至っては
アニメーションの域を超えた迫力で、
ヴィランとの能力を使った戦闘では、
冗談抜きで昨今のマーベルスタジオ並みに
ワクワクするアクションシーンの連続でした。



ヒーローアクションとして申し分ない娯楽作品
である一方で、(現代社会への問題提起)が
なされているのも前作にはない魅力ですよね。
子育てに奮闘する男性に、女性の社会進出、
そしてメディアの報道や宣伝に我々が
どれだけ依存・誘導されているか、ということ。
特に、メディアへの依存については
かなり強く主張されてますよね。
それはヴィランの名前スクリーンスレイヴァー
(≒画面の奴隷使い)からも明らかですね。



現代の人々は画面ごしから見るだけで、
成功も失敗も、経験(した気になっている)
そんな人々に実際に外に出て、
自分の足で、頭で経験するべき、
そういったヴィランの主張はなかなか
腑に落ちるものがありますよね。



アクションもテーマも満足のいく良作中の良作。
子供でも大人でも楽しめるオススメの作品です!
ぜひ観て感想を教えて下さい!
いやー、観てよかった!



2018年8月25日 59本目
2018年11月27日 76本目
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