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ワイルド・スピード ICE BREAKのsomaddesignのレビュー・感想・評価

5.0
濃厚魚介醤油とんこつ(油多め)!


ドラゴンボール並みに「最強の敵が最強の味方」なサイクルに乗った感のある今シリーズ。
やたらめったらファミリーメンバーが増えたせいで、ヴィン・ディーゼル=ビッグダディ化著しい。メンバーになるためにはクルマの運転技術はもとより、ハッキングや武器格闘のセンスもないとダメ。さらには男ならボーズかハゲ、女は巨乳かつタンクトップがマストなドレスコードつき。新しくファミリー入りしたジェイソン・ステイサムもしっかりハゲ、かつ運転も暴力も一級品で安心しました。(もう一人新しくファミリー入りした子もしっかりハゲなのは笑った)


静かで繊細なタッチの「ムーンライト」から立て続けに見たせいか、思ってた以上に味の濃い映画に思えた。
ガチャガチャと騒がしい割に話が全然進まないので、途中何度かウトウトしちゃった。けど、物語が超シンプルなので少々見逃したくらいでも、全然追いつける親切設計なのもありがたい。

それにしてもフュリオサ様のご先祖かと見紛うシャーリーズ・セロン演じる新悪役サイファーがカッコイイ!カッコイイけど無能!
ホントにあれだけの悪事の親玉かと思う隙だらけ。攻撃すればドム一家にはかすりもせずに、ドム一家を追う軍用車を的確にやっつけちゃうし、
満を持して潜水艦で氷の下から飛び出せば、やっぱり的外れ。
闇雲にミサイル打ったら、やっぱりロクなことがない。
計画にしろ行動にしろ慎重さのカケラもなく、もっと他に黒幕がいないと説得力がない。

新メンバーが増える分、物語に必要のない旧キャラがあっさり死んだり、物語外の一般市民がどう考えても結構死んでるハズだけど、そこはもう考えちゃダメな強引力がいっそ清々しい。

「ガーディアンズ〜」の予告編が流れまくってるせいで、途中からヴィン・ディーゼルのシーンの度に「のちのベイビー・グルートである」って思えてきちゃって、なんだか知らんが真面目に映画に向き合えなかったな

43本目
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