冒頭、初のキューバロケによる公道レースでいきなり熱くなった。勝負に勝っても負けた相手をさり気なく思いやるドミニクがファミリーのボスらしくカッコいい。
そのファミリーを誰よりも大切にしてきたドミニクが突然裏切るところからストーリーが展開する。裏切らざるをえなかった理由がある。初登場のシャーリーズ・セロン、美しくも冷酷な悪役を好演している。
ニューヨークでのカーチェイスはサイバーテロリストが自動運転をハッキング。全ての車を思い通りに運転して破壊しながらドミニクを追い詰めるシーンは圧巻である。近い将来に実現可能になることを想像するとゾッとした。絶体絶命のドミニクをファミリー達が助けるシーンは固い絆を感じる。
そして、前作では敵であったジェイソン・ステイタムも味方になりある役割を果たすがそのシーンは微笑ましい。最後は氷上での潜水艦との戦いになるが、ド派手なアクション満載でワイスピ好きにはたまらない展開だと思う。前作も今作もそうだがアクションレベルがどんどんエスカレートしていて、次作は一体どこまでやるんだろう？と思った。
ファミリーがドミニクを取り戻すことができてハッピーエンドとなるが、最後にブライアンを忘れない感動が待っている。上映時間136分を全く長く感じさせず、一気に観入ってしまいスカッとさせてくれた。この映画はアクション満載のエンタテインメント大作だが、随所にファミリーの大切さや家族の絆を感じさせてくれる面が含まれていて素晴らしい。
