もやし

500ページの夢の束のもやしのレビュー・感想・評価

500ページの夢の束(2017年製作の映画)
4.7
姉妹愛に泣くしかない…


施設で暮らす自閉症スペクトラムの主人公。大のスター・トレックオタクで、スター・トレックの脚本コンテストに応募するため、着々と脚本を書き上げていた。
ついに完成したが、発送の期限の日にとてもショッキングな出来事があり、気が静まった頃には、もう発送には間に合わない時間になっていた。
だが諦めきれない彼女は、発送先に直接脚本を持っていくことを決意する。



何が良いって、主人公が不安を乗り越えていくところだよね。
この「不安」というものは、発達障害者のそれは健常者の方が考えてるものよりずっと重い。
自分はここまで自分の殻を破れないなあ。
それもスター・トレック愛が成せる技。
俺も一応映画オタクに分類されるんだろうけど、ここまでの圧倒的な詳しさはないからなあ…笑


改めて健常者との違いを突き付けられる感じもあるけど、人とは違う指針で生きていくのも悪くないんじゃないかと思わせられるものがあった。
自分の世界を大切にしながら生きることもできるのかもなと。


お姉ちゃんの愛が無償すぎてヤバし…
散々探し歩いてやっと見つけたかと思えば目も合わせてもらえないって、正直どうなんだろ…笑


ロードムービーということで、アメリカ人の変人への厳しさがすごかったが、主人公も主人公で目的のためには手段を問わなくなってく感じが面白かった笑


真っ直ぐな主人公に癒されます。
もやし

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