観てきました。
ホロコーストを題材にした映画、そしてユダヤ人の強制収容所を舞台にした映画は色々あると思うけど、
自分が観てきた中ではこの映画が一番宗教色が強いと思う。
主人公はユダヤ教の熱心な信者であると思われるし、
火炎放射器の炎、銃声、女性の叫び声、シャワー室のドアを激しくたたく音・・強制収容所はまるで"地獄"のようだった。
こんなに激しく、そして地獄のように強制収容所が描かれている映画は、自分が見た中ではこれが初めてかなと思う。
映画の作り、特に映像の撮り方なんかは、
ダルデンヌ兄弟の映画に似てると感じた。
派手な音楽や演出は全く使っておらず、映画は淡々としているにもかかわらず、観始めると最後まで夢中になって観てしまう不思議な面白さがある映画だと思う。
ただ、"不思議な面白さがある"といっても、この映画を観た後はしばらく表情が固まります。
少なくともすぐに笑う気持ちにはなれない映画だったし、きっとこの映画を観ると多くの人がそういった気持ちになる映画だと思う。