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ヴィオレット ある作家の肖像のmiyuのレビュー・感想・評価

4.0
かなり、好物な映画でした。。。

実在の人物を描いてあり、主人公を演じているのは、最近、『ふたりの息子』で好演していたエマニュエル ドゥボス。
とても、美人とは言いがたく、常に愛に飢えているオンナをうまく演じてました…

ボーヴォワールを演じるサンドリーヌ キベルランはキリッとした美しさで、実際のボーヴォワールの写真を見てみたら、やはり、知性溢れる美しいヒトでした。。。
違和感なし…

この映画の中の主人公 ヴィオレットは、1907年に私生児として生まれたせいか、有り余る愛を与えられてきた訳じゃない…
そのせいか、常に愛を求めている様なヒリヒリ感を感じる女性…

自分に手を差し伸べたボーヴォワールにも、一方通行な、かなり強い愛を持っていて、それが満たされないと歪んだ嫉妬や憎悪を表現したり…
まっ、所詮 恋愛感情なんて、そんなものかも…

でも、ヴィオレットは自分のココロの中を表現する強い言葉を持っていた…
ボーヴォワールは、その才能を早くに見出し、バックアップして応援するが、簡単に世間に認められず、不遇の時代は続く…

印象的なオリヴィエ グルメ
また、出てます…
フランス映画には、ホントによく見かけます。。。

ワタシがこの映画が好きなのは
ヴィオレットの服装〜
ボーヴォワールの服装〜
ホントに、とてもオサレなんです。。。
この色にこの色を合わせるのは、素敵💓…
なんて思えたりして。。。

自分の出生のマイナーな気持ちは
一生消えないかもしれないけど…
それが作家となると、逆にプラスに生かせる。
自分の言葉を持つヒトは強い〜❣️

また、この時代に女性が性を語るのは、認められていなかったのに…
赤裸々な言葉を綴った『私生児』が評価されたのは、今の性に開放的なおフランスの礎になったのだろうか???
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