ヴィオレット ある作家の肖像の作品情報・感想・評価

「ヴィオレット ある作家の肖像」に投稿された感想・評価

Riy

Riyの感想・評価

4.3
流石なフランス映画、本家本元の文芸物というか、素晴らしい作品!
エマニュエル・ドヴォスの演技も凄い、ボーヴォワール役の彼女サンドリーヌ・キベラミンもとても良い。
母娘の愛憎を絡ませたシーン、台詞だけでなく二人の所作でも魅せられました。
繊細で力強い、美術も美しい、お気に入りです。
kanko

kankoの感想・評価

3.8
ムヴィオラ見放題配信パックにて

見応えがあった。この作家のことは全く知らなかった。 彼女のストレートに感情をぶつけるところが中々最初しんどかったけれど中盤から結構引き付けられた。特に森に出かけていくシーンと文章。

彼女を支え続けたボーヴォワールがかっこよかった。
エマニュエルさんがカトリーヌドヌーヴさんにちょいちょいみえる。主人公の作家は虚無感の反教科書的なキャラクター。
kana

kanaの感想・評価

3.8
結婚は女を奴隷にする

死ぬのは怖いし
生きるのもつらい

同じ女性として、
彼女達のたくさんの言葉に共感し
グッとくるものがあった
つらい時に観るのもいいかもしれない

愛が深いゆえに苦しむ姿は
それが恋人にしろ家族にしろ
共感できる人は多いはず
諒

諒の感想・評価

3.4
作品を作り上げていく毎に心が壊れていっている。
それだけ作品にのめり込んで書き上げていってるのだろう。
ズタズタになっていく彼女がどんな作品を書き上げていくのかが気になって目が離せない。
おぐり

おぐりの感想・評価

4.2
エマちゃんがでてれば おーる 4点以上
もっと 日本に入れて欲しい
ic

icの感想・評価

3.5
苦しい。孤独ということを全面に出す彼女の姿が返って周りを遠去ける。
でも彼女は黙ってられないくらいにストレートに欲求をぶつける。それは不器用と言えどどこか憧れを持つようにも感じられる。ヴォボワァールの考え方からでは受け取って貰えないのなんて目に見えているのに。片思いの相手からの中途半端な優しさ(援助)ほど辛いものはない。優しさは時に残酷に感じる。本当に優しいと言えるのは冷たくすることでもあったりする。同性というのはそこが厄介でもあるのかもしれない。

皮肉な話だ。女性が性について赤裸々に書くという大業を成し遂げたが、彼女の辛い生い立ちがなければそんな小説が世に出ることさえ、増してや時代における女性の立場の進歩さえなかったかもしれない。
愛されないこととは求めるほどに離れていき人間の距離感が孤独を増加させる。お金に飢えているというより、愛に飢えているように見えた。

劇中、女だから、男だからと性別を区別するセリフが多く感じた。時代背景を表しているのか。その割に多くの人がバイセクシャル。
サルトルは最後まで登場しなかったけれど、出てくる登場人物みな今の時代でも有名な人ばかり。芸術のジャンルを問わず付き合える関係で投資したり、応援したり、評価し合う感じがいいなと思ってしまう。
このような作家がいたことを初めて知りました。
話はとても長いのですが、本のように章ごとに区切られているのでわかりやすかった。

エマニュエル・ドゥヴォスの存在感が何しろすごいです。彼女演じるヴィオレット・ルデュックの苦しみが全身から伝わってきました。
激しく愛を求め、自分の出自、母との関係、自分のアイデンティティに深く苦しみ、悩む彼女ですが、そのことを物語に昇華できるということが、生きる救いになっていたと思います。

それを支え続けたのがボーヴォワールですが、感情に流されることなく、常に非常に冷静に彼女の才能を励まし続けているところが印象的でした。
その当時において時代を先取りしていた、女性をありのままに描くルデュックの作品、いつか読んでみたいです。
主人公は私生児として生まれ母親にでさえ愛されたことがない。
それゆえか、いつも誰かに愛を求め続ける。
それが女性でも男性でも、自分を愛してほしいと願う。

それを文章にしろと言われ、文章にし小説を発表する。
しかし、なかなか世の中に受け入れらない。

ますます、自分は誰にも愛されない。
生きている価値もない者だと思い、精神病院にまで入院することとなる。

しかし、自分以外の皆も、1人で生きているということが分かったとき、彼女は1人で生きていけることが分かり、作品が爆発的に売れた。

人は死ぬのは怖い、だが死ぬまでは生きなければならない。
それが分かったのだ。
それを文章にできた彼女は幸せなのかなと思ったりした。
私は、ただ、思うだけだから。
こば

こばの感想・評価

3.0
自身の経験に基づく性を大胆に描いた女性作家ビオレット・ルデュックの半生。
どう評価していいのか…もう一回観たいかと言われたら観なくていいかなーって感じなんだけど、嫌いじゃない。
決して貶すつもりはないけど、初見は「頭のやばいバイのおばさん」という印象。見た目も野暮ったい。ただ、主人公の繊細で複雑な心境の変化に引き込まれ、、、じわじわと来る。最後はとても朗らかで美しい。