ヴィオレット ある作家の肖像の作品情報・感想・評価

ヴィオレット ある作家の肖像2013年製作の映画)

VIOLETTE

上映日:2015年12月19日

製作国:

上映時間:139分

3.6

あらすじ

ボーヴォワールに才能を見いだされ、作家となるヴィオレット。初めて“性”を書いた女性作家として文学界を揺るがすが、社会には受け入れられない。ボーヴォワールはそんな彼女を支え続けるが…。

「ヴィオレット ある作家の肖像」に投稿された感想・評価

nori

noriの感想・評価

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主人公は私生児として生まれ母親にでさえ愛されたことがない。
それゆえか、いつも誰かに愛を求め続ける。
それが女性でも男性でも、自分を愛してほしいと願う。

それを文章にしろと言われ、文章にし小説を発表する。
しかし、なかなか世の中に受け入れらない。

ますます、自分は誰にも愛されない。
生きている価値もない者だと思い、精神病院にまで入院することとなる。

しかし、自分以外の皆も、1人で生きているということが分かったとき、彼女は1人で生きていけることが分かり、作品が爆発的に売れた。

人は死ぬのは怖い、だが死ぬまでは生きなければならない。
それが分かったのだ。
それを文章にできた彼女は幸せなのかなと思ったりした。
私は、ただ、思うだけだから。
こば

こばの感想・評価

3.0
自身の経験に基づく性を大胆に描いた女性作家ビオレット・ルデュックの半生。
どう評価していいのか…もう一回観たいかと言われたら観なくていいかなーって感じなんだけど、嫌いじゃない。
決して貶すつもりはないけど、初見は「頭のやばいバイのおばさん」という印象。見た目も野暮ったい。ただ、主人公の繊細で複雑な心境の変化に引き込まれ、、、じわじわと来る。最後はとても朗らかで美しい。
映画祭にて。
実在した女性作家の半生。作品と人となりを知らずに観たが、純粋な女性だなあ、と思った次第。感情表現がストレートで仕草や服装がかわいらしい役をエマニュエルが演じてたのがツボ。
「おおげさなんだよ」に啖呵を切ってみせるあたりが彼女の業であり、才気なんだろう。
a

aの感想・評価

-
男女関係なく依存しまくりの体質で、
しかもちょっとヒステリック、
息苦しくないのかなと心配になる。
才能があったから良かったけど、1人だと潰れてたかもしれない。
emily

emilyの感想・評価

3.7

1940年後半パリ、実在した女性作家ビオレット・ルデュックの半生を描く。サルトル、カミュ、ジュネなどに大絶賛され「窒息」を出版するも、自身の性生活を赤裸々につづった物語はなかなか受け入れてもらえず、徐々に心を病んでいくヴィオレット。しかし心の毒をそぎ落とし、プロヴァンスの自然の中で「私生児」の執筆を始める・・

 自身の性生活を赤裸々に綴る。それは彼女が生を保つために重要な作業であった。文章を綴る事で自分を保つ。その人格は今でいうメンヘラそのもので、その才能がなければ誰しもが”できることなら関わりたくない人種”であろう。彼女の性生活は男女の垣根がない。それはどちらかと言うと、人と人との距離の測り方が分からず、誰から構わず依存してしまう性格からきてる。自分自身の存在価値を自分の中に見出す事が出来ず、それを相手に求めてしまうがために、多くの物を求めてしまい、またその態度が自分自身をも追いつめてしまう悪循環に苦しまされる事になる。

 ヴィオレットを演じるのはエマニュエル・ドゥヴォス。つけ鼻をしてその妬みと嫉妬をあらわにした表情が絶品の演技を見せてくれる。また彼女の良き理解者でありながら、一定の距離感を保ちながら常に書くことを強いてきたボーヴォワールを演じるサンドリーヌ・キベルランの中立的な立場はそのまま女性の強さと結び付き、才能を認めながら、彼女を良い意味で追いつめなんとか執筆に向かわせていく。ある意味ボーヴォワールの「とにかく書きなさい」と言う励ましはヴィオレットの執筆人生の大きな支えになったに違いない。

 ヴィオレットはボーヴォワールに執拗に近づき、勝手な被害妄想から理解不能な言動に出るが、それでも見捨てる事はない。それはヴィオレットの才能に惚れているからだ。ヴィオレットは彼女を愛しながら憎み、そしてやはりこんなに憎い愛しい人はいないであろう。書くことは生きる事。書くことでしか自分自身を見いだせない。彼女の書く作業は自身と向き合うことだからだ。書くことで平穏を取り戻し、書くことで自分に戻る。そう生まれながらにして作家以外なりえなかった人物である。暗い室内の中ペンが動く。そこから広がる世界観、自身の記憶をたどる旅の中で、言葉が感情が文字に変換されていく。それは苦しい旅である。しかし自分が自分であるために彼女につっては必要な工程であろう。

 自分が自分らしく生きる事。女性が自分らしく生きること。それはたとえ苦しい過程であっても、自分自身に誇れる生き方のはずだ。
miyu

miyuの感想・評価

4.0
かなり、好物な映画でした。。。

実在の人物を描いてあり、主人公を演じているのは、最近、『ふたりの息子』で好演していたエマニュエル ドゥボス。
とても、美人とは言いがたく、常に愛に飢えているオンナをうまく演じてました…

ボーヴォワールを演じるサンドリーヌ キベルランはキリッとした美しさで、実際のボーヴォワールの写真を見てみたら、やはり、知性溢れる美しいヒトでした。。。
違和感なし…

この映画の中の主人公 ヴィオレットは、1907年に私生児として生まれたせいか、有り余る愛を与えられてきた訳じゃない…
そのせいか、常に愛を求めている様なヒリヒリ感を感じる女性…

自分に手を差し伸べたボーヴォワールにも、一方通行な、かなり強い愛を持っていて、それが満たされないと歪んだ嫉妬や憎悪を表現したり…
まっ、所詮 恋愛感情なんて、そんなものかも…

でも、ヴィオレットは自分のココロの中を表現する強い言葉を持っていた…
ボーヴォワールは、その才能を早くに見出し、バックアップして応援するが、簡単に世間に認められず、不遇の時代は続く…

印象的なオリヴィエ グルメ
また、出てます…
フランス映画には、ホントによく見かけます。。。

ワタシがこの映画が好きなのは
ヴィオレットの服装〜
ボーヴォワールの服装〜
ホントに、とてもオサレなんです。。。
この色にこの色を合わせるのは、素敵💓…
なんて思えたりして。。。

自分の出生のマイナーな気持ちは
一生消えないかもしれないけど…
それが作家となると、逆にプラスに生かせる。
自分の言葉を持つヒトは強い〜❣️

また、この時代に女性が性を語るのは、認められていなかったのに…
赤裸々な言葉を綴った『私生児』が評価されたのは、今の性に開放的なおフランスの礎になったのだろうか???
社会が求める「理想の女」と、自身の女性性との乖離に生きづらさを感じる人には絶対に観てほしい。「女とは何か」を考えるための言葉を与えてくれる映画だと思います。
☆☆☆

2015年12月24日 岩波ホール
かれん

かれんの感想・評価

3.0
自己救済のために書かざるを得ない。芸術家のギリギリの精神状況みたいなものが迫ってくる。
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