このレビューはネタバレを含みます
生涯ベストと言ってもいいぐらいの大傑作でした。
戦争映画では、戦地に赴く兵士側の視点で語られることが多いと思うのですが、
もちろんそんな戦争の最中でも市井の人々は、ご飯を作ったり、お風呂に入ったり、洗濯をしたり、作物を育てたり…
環境の違いはあるけれど、今を生きている自分たちと変わらない「日常」の「生活」がある。
18歳で突然呉に嫁いだすずさんも、「日常」の維持に奮闘していくわけで、
間違いなく大変なんだけど、彼女ののんびりとした柔らかなキャラクターもあって、すごく微笑ましいんですよね。
ただ、このあと広島という地がどうなるかっていうのは誰もが知っているわけで。
スクリーンで見ている「日常」にほっこりすればするほど、『頼むから時間止まってくれ』と思わずにはいられませんでした。
できたら、『アニメはちょっと…』って人にほど見てほしいし、年明けから公開館数も増えるそうなので、騙されたと思って見てみてほしいです。