KengoTerazono

この世界の片隅にのKengoTerazonoのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
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素晴らしかった。
のんが語るたび、その「普通さ」に涙した。

8月6日のその先、8月9日のその先、8月15日のその先、生活は生きている限り続いていく。もちろんその前もあって、ずっと積み重なっていく。その生活を埋れさせてはダメだ。噛み締めなければ。私達と戦時中の人たちは同じだったことを。なにも変わらず、しぶとく、強く、したたかに生活しているのだ。

戦争が何かも知らされずに、突如命を奪われる理不尽さが、彼らの日常を通して浮き彫りにされる。何の権利があって爆弾を落とすのだろうか。彼らの生きてきた証は、ずっと残る。名もなき亡骸たちも、生きていた、生きている。
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