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湯を沸かすほどの熱い愛のYAJのネタバレレビュー・内容・結末

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

【The name above the title】

 The name above the titleという表現がある。主に洋画の場合だけど、開始早々、映画のタイトルが出てくる前にクレジットされる、主演、助演、ときに名優、そして監督名もかな?  要はそこに名前が出るのは名誉あること、という意味が込められている。そんな常識が覆る作品だった(笑) ま、その手法も、いまや随分、手垢がついたけど。

 いい作品でした。思っていた通り、いや、それ以上に泣けたかな。映画の予告を観た人は想像できると思いますが、大筋は予想通り、そこに予想を超えたエピソードも加わり厚みが増します。

 なにより女優陣の演技が最高です。主演の宮沢りえはもちろんのこと、娘の杉咲花がお見事です(ちっちゃい妹のほうもいい)。オダギリ・ジョーは、昨年来「Foujita」や「オーバー・フェンス」など日本の俳優としてはいちばん作品を観てる俳優かもしれないけど、ダメ親父っぷりが板について、これまたいいねえ。

 とにかく銭湯マニアのYAJ家としては外せない作品ということで、しっかり鑑賞してきました。ロケ地となったお風呂の内装の撮影は東京は文京区にあった「月の湯」さん。番台のレトロの佇まいがナイスです。 2015年のロケ後に解体されてしまったそうで、残念!
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