きた

湯を沸かすほどの熱い愛のきたのネタバレレビュー・内容・結末

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

中盤くらいまで泣けるシーンしかなくて涙がひっきりなしに出てくる。涙の強盗みたいな映画。「わたしはお母ちゃんとは違うんだよ!」「同じだよ」とか「お母ちゃんの遺伝子…ちょっとあった」とかあのへんのシーン、そのまんまでもボロボロ泣けるのに中盤か
ら遡ると別の意味を帯びて泣ける二重の仕掛けがしてあって人がいなかったら嗚咽あげてたかもしれない。

ただまあね、泣けたから好きな映画、いい映画というわけではない。やっぱり1番気になるのはオムニバスみたいな構成。あずみの問題解決したら鮎子の問題みたいなの。もっとエピソードを絞って色んな問題を同時並行で描いてほしかった。どうしてもひとつひとつ食い足りない感じが残る。細かい布石みたいなのはいっぱいあってわかるたびにああってなるんだけどなんか上手く効いてこない。シーンの破壊力頼りで強引に押し切るような感じする。
オチもこれはちょっとねぇ…ドバドバ出てた涙がすっと引っ込んでしまった。役者はみんな最高の演技をしていた。特にオダギリジョーはこういう役をやらせたらもう。色々勿体ない。
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