ノッチ

グリム・アベンジャーズのノッチのレビュー・感想・評価

グリム・アベンジャーズ(2015年製作の映画)
2.5
昔々、魔法の王国で、善と悪が死闘を繰り広げていた。

白雪姫、シンデレラ、眠れる森の美女、ラプンツェルたちは、敵を追って現代のL.A.にタイムスリップ。

しかしそこでは、宿敵の魔術師が市長となり、悪の帝王として君臨していた。

グリム童話のお姫様達がバトルヒロインとして活躍するアクション・ムービー。

これぞB級映画といった感じで、ところどころに手作り感が垣間見えます。

『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』が公開しているこのときに、勝手な邦題をつけてこんなのリリースしてと思ったのですが、原題は『AVENGERS GRIMM』。

疑ってごめんなさい。

配給会社の人、原題からしてまんまだったんですね!

と冒頭で衝撃を受けて観た訳ですが…。

というわけで、原題からして『アベンジャーズ』に当て込んだ「グリム童話」版ですが、当然のごとく本家には及びもつかない内容の薄さ。

まず主役の5人ですが、『眠れる森の美女』はグリム童話ではありません。

グリム童話は類話である『いばら姫』です。

あとお姫様たちってば、年輩過ぎるし赤ずきんも大人になりすぎ。

白雪姫も性格がイマイチなのは、勝手に小人のご飯を食べたときから変わってないのねーとシミジミ…。

「おいおい、それただ色塗ってるだけだろ」というメイクもあったり。

あと姫たちは年輩とはいえ、セクシーでおっぱい大きくてナイスなんですが、あんまり個性がなくて誰が誰やら把握するのに難しいレベルです。

5人の個性がほとんどないのでみずらいことこの上ない。

一応メインである白雪姫は何度も劇中で呼ばれるので認識できますが。

シンデレラと眠れる森の美女は、ぼんやり見てると最後までどっちがどっちなのか分からないまま終わります。

なんというか、本家『アベンジャーズ』の練りこまれた脚本に対して、キャラクターの選択からして全く工夫もなく、とにかく意味のわからない脚本に頭が痛くなってくる。

ただネタは良いんで、ビール飲みながらゲラゲラ笑いながらみるのは向いていると思うよ、この映画。

ちなみに、本家『アベンジャーズ』でハルクを演じてきた(最近の映画だと変身後の声のみ)ルー・フェリグノも出るよ!
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