クリストファー・ノーランによる1997年制作のショートフィルム。
公式に公開された初監督作品で、3分間のモノクロショートフィルム。(これ以前に「Tarantella」と「Larceny」という短編があるようなのですが、公式には発表されていない模様)
”Doodlebug”とは、アリ地獄のこと。
主人公の男性は部屋の中にいる”虫のように見えるもの”に執着し、殺そうとするのですが、実はそれは自分だったという展開で、先日レビューした「Room8」と似ているのですが、注目なのは既にノーランらしさが出ているというところ。
この、虫のように見える自分は、”数秒後の自分” なんですよね。
このあたりの発想が既に頭一つ抜けていて、すでに”時間を操る魔術師”の片鱗がうかがえる内容になっていました。
さすがに低予算らしさもある3分間のショートフィルムですが、これが認められ、同じスタッフで翌年、70分の長編「フォロウィング」へと飛躍するわけですから、やはり常人のレベルではないですよね。
(なお、公式なものか判断出来なかったのでURLの公表は控えますが、Youtubeでタイトルで検索すると沢山出てきます)