もうクリストファー・ノーラン映画だ!
未公開作品を除けば、クリストファー・ノーラン初監督作品となる3分の短編映画。
ある男は、部屋の中で逃げまわる小さな生物を叩き潰そうとしている。その生物とは…という話。
クリストファー・ノーラン監督はインターネット嫌いを公言している。
その理由として「書物は知識の歴史的な体系だが、ネットのつまみ食いの知識ではコンテクストが失われてしまう」と言っている。
このことからも、彼は横の世界よりも“縦の世界”に並々ならぬ興味を抱いていることが分かる。
だから彼のやりたいことをしようと思ったらSF方面に向かうのは必然だった。
『インセプション』や『インターステラー』は特にそれを象徴している。
そんな監督の剥き出しになった興味の部分が垣間見れる『Doodlebug(蟻地獄)』
“縦の世界”に寄せる無限の関心と恐怖。
最新作『TENET テネット』の前にノーラン自身の縦の世界を覗いてみるのはどうでしょう。