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蜜のあわれのkunicoのレビュー・感想・評価

蜜のあわれ(2016年製作の映画)
3.5
今まで観てきた二階堂ふみの中で一番良い!!!
「この国の空」の演技がパワーアップしている。
小津や成瀬作品を通してあの時代の女優が喋る言葉を勉強したと去年彼女は言っていたけど、もうすっかり自分のモノにしてしまっているんだなと思った。
そして究極に可愛い。印象的な喜怒哀楽の表情が盛り沢山!
石井岳龍の世界で生きている二階堂ふみはかなり、かなり、魅力的でした。

これは妄想癖のあるちょいエロ爺とポニョ、いや、金魚の同棲物語。
あの出だしから何の説明もなくいきなり突っ走る感じが潔くて良いですよね〜
考えるな!感じろ!と。
これが石井ワールドじゃ!と。
すぐに観る側を引き込んでいくその手腕は見事。

左右対称な画も鮮やかな衣装もレトロな雰囲気を醸し出す色彩も全て含めて眼福。
それでいてあの独特なテンポの良さが大好き。
ただ、後半がかなり間延びしていたように感じた。
台詞も音楽も少なめ、単調な展開だったのか正直ウトウトしてしまった。あちゃー
あと、あれだ!爺VSポニョの発狂シーン!あれワンカットで撮るべきでしょうどう考えても!一度画面が切り替わったように見えたのは気のせい?
なんだー、こんな山場はアドレナリン大放出を長回しで見せてくれよぅ(´・_・`)と一気に興醒めしたから眠くなったのかも。

これレイティング引っかからなかったの意外。
PG12くらいくらいそうなのに。
どんなシーンがあるかは言いませんが、お色気女優世紀の対決にご期待ください。
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