自然と共に生きていたかつての人間の姿を
山の上のダム作業員の冬の間の短い時間の暮らしから想起させられた。
しかし、映画が制作された当時から現在の私まで人として最低の『誇り』を失いつつ生きているののではないかという問いも忘れはしない。
現在進行で失いつつある中で生きる私達に、壮大さや美しさや遊び場としての自然や、残酷さをはじめ自然のさまざまな側面を感じさせつつ、人ととひとが感情を過剰に押し付け合わず、やるべきことをやり、ちっぽけな存在としてそれでも懸命に助け、生き合う姿に、自然へは畏敬と尊敬、人間へは信頼を回復させる力のある作品だった。