ぴのした

ジーサンズ はじめての強盗のぴのしたのレビュー・感想・評価

3.4
金がないじーさん3人がひょんなことから銀行強盗を計画するコメディ映画。

軽く見れて普通に面白い。かっこいいし笑える。

1つ考えさせられたのは、この映画がアメリカで貧しい中高年が増えてる現状を皮肉ったブラックコメディのように感じたこと。

会社の都合で年金を奪われたり、銀行の難しい言葉に振り回されてローンを滞納してしまったり、、。自分の力でのし上がれない奴はダメになっても仕方ないと言わんばかりの「自己責任論」の犠牲者である。地方のブルーカラー中高年。こういう人たちがトランプ大統領の支持者なんだろうなあ。

彼らが望んだのは「普通の暮らし」である。銀行から奪ったのは余生でもらえたはずの年金の総額。それ以上は寄付に。真面目にやってきた人が、普通の生活さえ手に入れられない現状がアメリカでは当たり前のようにあるのだろう、トランプ大統領の誕生のこの時期に際してこの映画が作られたのは実は意味深いことなのかもしれない。