RiN

ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐのRiNのレビュー・感想・評価

3.6
『編集者と作家の間に割って入ろうとするのはこの世で一番のナンセンス』

原題はGENIUS。よく知られる天才という意味の他に、守り神なんて意味もあるんですって。

敏腕編集者パーキンズ(コリン・ファース)と新鋭作家トマス・ウルフ(ジュード・ロウ)の制作過程の蜜月を描く人間ドラマ。

心の支えのような友であり、献身的な女房役であり、尊敬すべき師であり、自分を盲信するファンでもある。誰もが、こんなサポート役が欲しい!と夢見るパーキンズ氏、を演じるコリン・ファースのなんとチャーミングなこと!そして、そんな彼にぞっこんなトマスを演じるジュード・ロウのヘタレ眉。40歳を過ぎて色気がだだ漏れジュード・ロウ。ああ、これを蜜月と言わずしてなんと呼ぶの。
この二人にめっちゃ嫉妬するオバサンをニコール・キッドマンが熱演するわけです。

話としては、そもそも作ってるものが小説ですし時代も予定調和が作られたあたりの物語ですから、そりゃまあ淡々とはしてしまいますし予想もついてしまいますが、なによりもこの、信頼し合っている二人のバディ感と演技の重厚さにしてやられました。
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