YAZ

裸の幼年時代のYAZのレビュー・感想・評価

裸の幼年時代(1968年製作の映画)
4.0
少年のフランス映画観る②

モーリス・ピアラ監督長篇
デビュー作でトリュフォーが
プロデュースに参加してるそ
うであります

里子に出される10歳の少年
フランソワだがの話

リアリズム志向強めで硬質な感じ。
90分程の短めではありますがスクリー
ンで観るとずしりと来るような予感が

里親先で悪さ繰り返すフランソワの描写
の他に里親や里親斡旋者が語る時間もか
なり割いていて某解説によるとその中に
は役者でない人もいるようです

語る場面もインタビューしてるかの様な
所もありフランソワの里親である年配
夫婦が彼について語るシーンは劇映画な
のかドキュメントなのか錯覚しそう

子供だけでなく里親制度に関わる人達に
もかなり迫って制度全体の在り方を提示
しつつ少年の描写が所々に。
フランソワの見た目が可愛げな少年なの
で相殺されてるようですがかなり絶望的
かもしれないな~と

フランソワが里親の母親になる老婆には
心開くのは老婆の中に実の母含めて親達
が持ってる共通するフランソワにすれば
嫌悪するモノがないのかもしれない。
老いると子供に戻るとも言うので

トリュフォーが「野性の少年」撮ったの
この頃のはずでちょっと興味深いです
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