資本主義社会の光と闇。
ファストファッションは世界を消費社会に変貌させ人々に幸福を齎した。しかしその反面その服を作る人々は疲弊していた…
ファストファッションの真実に迫る社会派ドキュメンタリー。今作はファッションを買う顧客とファッションを実際に作る生産者側を対比的に描き社会の悲惨な縮図を描き出す。週ごとに入れ変わるファストファッションは魅力的だ、しかし生産者の人々は低賃金と職場環境の悪化によって生きることさえ脅かされている。場所によっては自分たちが生産したものから出る工業廃棄物によって川が汚染し病気が蔓延してしまう。とてつもなく重い問題だが、これは全世界で起きており人ごとではない。
しかしそんな状況を変えるには需要供給システムから全て変えなければいけないほど問題は絡み合っているのだ。そううまくはいかないだろうが、私たちが来ている服の問題なのだから服の買い方から始めるのが効率的で社会のためにもなるのかもしれない。
