みなりんすきー

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングルのみなりんすきーのレビュー・感想・評価

4.2
『人生は一度だ 生き方は自分で決めろ』

『僕たちはゲームの中に吸い込まれて──選んだキャラになった』

『現実じゃ命は1つだ それが人生ってものだよ』


■ あらすじ ■
高校生のスペンサーは、少々内気でオタクな青年。幼い頃は仲良くしていたフリッジも、今ではブリッジの宿題を手伝ってあげる時くらいしか友達らしい態度をとってくれない。ある日その宿題のズルが教師にバレ、2人は校長室に呼び出され居残りを命じられる。一方、校内でもエロ可愛さで有名なべサニーは授業中に友人と電話していたことで居残りを命じられる。また一方では、体育の授業に参加する意味が無いと刃向かったマーサも、居残りに。
晴れて居残りとなったスペンサー、フリッジ、べサニー、マーサの4人は、校内の改装予定の古い部屋で雑用を命じられる。するとそこで古いゲーム機のようなものを発見し、なんとなく4人で始めてみると、画面には”ジュマンジ”と書かれており……


■ 感想 ■
『ジュマンジ / ウェルカム・トゥ・ジャングル』
(『Jumanji: Welcome to the Jungle』)

1995年公開『ジュマンジ』は随分前に鑑賞済。大好きなロビン・ウィリアムズが主演だったのもあって結構お気に入り映画。

そして今年公開されたばかりの今作。公開時はリメイクだと思ってたんだけど、完全に続編に位置してるのね。まぁそうは言っても、明らかな繋がりが見られるような描写は無かったので、単体で観ても問題ないかと!

いや〜、最高に面白かった。やばい。笑
正直観る前は予告からしても子供向けでウケ狙いのわちゃわちゃムービーなんやろな〜くらいにしか思ってなかったんだけど、予想以上に完成度の高い映画でした。子供から大人まで万人受けで楽しめる作品なのは間違いないんだけど、かと言って子供っぽいかというとそうでもない。絶妙な丁度良さがある。

ゲームの世界に入っちゃって、ライフが無くなると現実でも死んじゃう!なんて設定は正直ここ数年ではよく見るというか、目新しさはないんだけれど、ここで面白いのが、予告でもある程度は分かるんだけどキャラ選択ね(笑)ひ弱なオタク男子が筋肉隆々の巨体男に、逆にリアルではガチムチの男が体力もない小柄の男に、エロ可愛い女の子がまさかの中年デブ男に、内気で無愛想な女の子がセクシー美女に。予告の時は、何でそんなことになっちゃったんだろーと思ってたけど、成程、ゲームのキャラ選択画面では、名前と簡単な特徴しか載ってないのよね。性別はおろか見た目も分からない、なので”豊満なボディ”でセクシー美女を想像しても、実はそれはデブオヤジでしたと。笑 もうね、皆ギャップがすごくてめちゃめちゃ面白かった。こんなん絶対笑うやんと思ってたけど本当に笑った、何度も声出して笑ってしまった。くっそー!笑 べサニーが中年デブオヤジなのはまじでズルいよな、役者さんも勿論女の子の喋り方や動きをするから、いちいち面白い。もう後半べサニー本人にしか見えなかった(笑)

微妙な関係性だった友人同士がぶち込まれるって設定もいいよね。非日常的な世界で様々な苦難を乗り越えてゆく中で、関係は少しずつ変わっていくなんて、定石だけど、やっぱりちょっと胸が熱くなるというか。力を合わせれば合わせるほど、距離は縮まっていく。当たり前かもしれないけど、その素晴らしさもよく描いてくれた映画だと思う。

本当に言うことナシの純粋にひたすら面白い映画なので、誰にでもオススメできる。家族や友人や恋人、誰と観ても笑い合えるし、もちろん1人でまったり観るのもオススメ!