ねーね

マグニフィセント・セブンのねーねのレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
3.5
ああ〜 かっこよすぎるっ!!
西部劇なんて普段観ないけど、ドンパチ繰り広げる漢たちに痺れないわけがなく。
圧倒的な『王道感』に2016年のエッセンスをちょっぴり加えた、現代風西部活劇!

何が良いって、マグニフィセントな7人の男たちの魅力に他ならない。
シンプルな西部劇ストーリーにこんなに熱くなっちゃうのは、7人のキャラクターがみんな生き生きとしていて素敵だったから!
悪態つきながらもなんだかんだお互いのことを信頼していて、ガンガン敵をやっつけていくチームプレーにはびりびりヤられてしまった!

黒人、メキシコ人、アジア人等冷静に考えたら時代的にはありえないんだけど、人種差別反対が叫ばれる昨今だからこそ、彼らが団結して独裁者に立ち向かう…という設定が生きてくる。
ヘイリー・ベネット演ずるエマちゃんの活躍や、最後まで可憐なスカートをたなびかせていた姿には、女性も自分らしく強く戦えるようになったのだというメッセージを強く感じて、うれしくなった。

キャスティングもよかった。
お調子者なファラデーはクリプラにはまりまくっていたし、枯れた雰囲気を漂わせるイーサン・ホークの異様なかっこよさと右腕のイ・ビョンホンのクールさには、もう、本気で恋に落ちてしまった!
『ローグ・ワン』のふたりじゃないけれど、支え合いながら戦う男性コンビってのはなんでこんなに魅力的なのだろうか!

正直、アクションに比重を置きすぎて、全体的に物語を掘り下げ足りない印象が残ったけれど、俳優陣だけで眼福にあずかれるので、まあイーブンイーブンかな。
デンゼル・ワシントンが誰よりもしっかりした役なだけに、逆に一番後味が薄かったかも。悪役も小物感が…
どっちかというとイーサン・ホークが一番おいしい映画だった。
ご馳走様でした。
ねーね

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