けまろう

バービーのけまろうのネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

『バービー』鑑賞。話題になっていたのでどんなもんかと期待したけどちょっと内容が浅い印象。バービーの住む世界バービーランドがウーマンパワーの実現した社会で、対比として現実社会が男性社会として描かれている。バービーランドでお飾りとしての活躍しかできないケンは、バービーを現実社会を訪れ、実際の男性社会に触れることで感化され、バービーランドを男性社会のケンダムに変えようとする。このケンダムというネーミングセンスには笑った。世界観はちょっとチープなジャン・ピエール・ジュネ風(除アメリ)でユーモアもあまり刺さらなかったかな。真のユーモアは英語話者じゃないと理解できないと思っているけど。最終的にケンダムの建国は阻止され、男性の権利も徐々に守っていきましょうね、という結末で終了。「You Can Be Anything/ 何にでもなれる」というバービーのコンセプトが女性躍進のためのスローガンではなく、男女に等しく適用されるものに転換したような結末。男女逆転させて皮肉るのは良いけどちょっと構成が安直過ぎる気も…『燃ゆる女の肖像』のように骨太なフェミニズム映画と比べるとどうしても物足りなさが。
あと、馬ってやっぱり男性の象徴なのかしら?
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