へたれ

ノクターナル・アニマルズのへたれのレビュー・感想・評価

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
3.6
あらすじにすると全く他愛もないのに、2時間の映画としてちゃんと成立していた。

良かったとこ1 マイケル・シャノンとアーロン・テイラー・ジョンソン
劇中劇になる小説部分の面白さは、この二人のおかげ。マイケル・シャノンが演じる保安官は、行き過ぎた信念をお得意の眼力で表現していて素晴らしいし、アーロン・テイラー・ジョンソンは、キック・アスやゴジラの頃とは似ても似つかないほどのマッチョで狡猾な下衆野郎を演じていた。

良かったとこ2 構図で見せる対比
別れた夫から20年後に送られた小説のどこが私に捧げられているのか、というのが全編を通じた謎解きになるけど、小説と現実との切り替えで構図を合わせることで、小説の要素が現実の何に対比されているのか、分かりやすくなっていた。例えば、小説中の妻子とは誰のことなのかなど。

ダメだったとこ オープニングとラスト
PG12ってこのせい?と思うようなインパクトのあるオープニング。だだ、太った女性の裸踊りを展覧会にした理由が見えないので、嫌味しか残らなかった。
ラストは、この展開は大方の人には予想がつくので、もう一歩先が欲しかった。
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