へたれ

デューン 砂の惑星PART2のへたれのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
3.7
良かったとこ1: スケールがさらに増している
「デカいものが動くのは見ていて気持ち良い」ということだけを追求していて、前作よりもさらにスケールが増しているのが良かった。
乗り物のデカさだけでなく、全編にわたって出てくる砂漠の何もない様子もスケールの大きさをよく表していた。人間との対比でスケールの大きさを見せるのが上手い。
ハンス・ジマーの音楽は、前作では音の塊みたいになっていて時々映像よりも過剰な感じがしていたけど、今作では音と映像がちょうど良い重さで混ざり合っていた。

良かったとこ2: 救世主像に対する現代的な視点
原作小説では、幻覚剤的な有毒ドラッグを経て覚醒するというサイケデリックな話になっているところを、この映画では救世主に狂信的なスティルガーと、救世主神話について冷ややかなポールという対立を強調しているのが現代的にアレンジされていた。

ダメだったとこ: 人間のドラマパートの多く
まず、主人公のポールが救世主に自覚していくという過程がはっきりしないので、成長物語としてつまらない。いくつかのエピソードを置きにいってはいるものの、それがポールにどのような影響を与えたのかはストーリーから伝わってこないし、ティモシー・シャラメがそれを演技で見せてもくれない。
さらに、ティモシー・シャラメとゼンデイヤはスタイルが似ているという以外であまり相性の良さを感じられなかった。
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