このレビューはネタバレを含みます
反省させるときの手段としては、「わかるまで繰り返し」が王道かつ王様だと思ってたんだけど、「小説にして読ませる」もなかなかやなw
特に、自分に過剰に自信があるタイプには有効かもしれん。自分で頭が良いと思ってるタイプ。
そうそう、スーザン。
どう考えてもスーザンの実利的・利己的な性格がアート関係の仕事に向いてるとは1ミリも思わないけど…世界観としてはアート有りきでピリピリした緊張感が保たれる、好きなタイプの演出だ。
全裸オープニングもおもろかったし許すw
スーザンも最初はこの小説の仕組みに気付いてないのが肝だよね。途中まで行ってヒエってなる。
それが観客と同じなんだ。完璧に客観的なスーザン体験。つらいね…
この後に及んで、お洒落して指輪外して高級店にのこのこ現れる自分をどう思うか…追い討ちをかける良いラストだ。
だけどさ、エドワードも大概やで。こんなに純粋に美化された主人公っているか?w(フォレスト・ガンプは除外だ。あいつはただのバカだから)
そりゃそうだ。だって書いたの自分だもん。
逆に気持ち悪いよ…
誰にもスーザン的要素はある訳で、それを夜行性動物に例えて凶弾される。
つまり観客みんなスーザン的心当たりがある。そのへんが本質的にこの映画を不気味にしてる。
胸が騒つくような魅力。
そんな復讐を、そんな小説を作ったエドワードも、おれは夜行性動物やと思うけどなぁ…
良い映画っていうのは喧嘩のシーンがいいよね。それも殴り合いじゃなくて口喧嘩。
感情論の中に小賢しさが嫌らしく盛り込まれてる。
さて、夜行性とか言われる前にそろそろ寝ようかな