FutosiSaito

マイケル・ムーアの世界侵略のススメのFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

4.0
 アメリカの異常さと、それに追従する日本のおかしさが浮き上がる、優れたドキュメンタリーだった。
 世界のトップランナーで、これこそが良いというアメリカ。
 日本のビジネスサイトや雑誌でも、「効率的で」「コスト削減」などアメリカ式がもてはやされるが、本当にそうなのかという問い。
 いちいち、アメリカ人である監督がショックを受ける以上に、こっちも愕然とした。
 日本の常識はいかに世界の常識から外れていたのか。
 たとえば、勉強は「幸せ」になるためだし、余裕を持って幸せに働けないと、いい仕事はできない、罰を厳しくしても、直らないなどなど……の世界スタンダードだ。
 ヨーロッパなどの良い常識や良い制度を知らされず、社会保障もどんどん減らされていく日本に突きつけられた映画だ。
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