目覚めたら ひさしぶりに寝ぐるしくなく朝を迎えられたことに気づいた。
少し冷やっとした風が肌をなでて
秋の虫の鳴き声がした。
今年も夏が終わってしまうのかなあと思うと
少しセンチメンタルな気持ちになって
でも、夏から秋にうつる、
寂しくも切なくも感じる時期がとてもすきだったりする。
気づいたら今年、花火も見てないし
すいかも食べてないし、入道雲も見ていないし
蒸しっとした空気に混じる草の香りを嗅いでないし
夏らしいことに全く触れていないなあと思っていたとき
この映画のことを思い出して観た。
夏の終わりが切なく感じるのは、
季節の変わり目に感じる香りの変化や風の温度が
幼い頃や学生時代のいろんな記憶を思い出させるからなのかもしれない。
実際夏らしいことはできなかったけど、この映画の世界に浸って
少し甘酸っぱい夏を感じることができてしあわせだった。
田舎のゆるい空気に包まれてふわっと流れるストーリーの中に『宇宙人を呼べる』という同級生の存在と
宇宙と交信するときのシュールさが
いい感じのスパイス効いててよかったなあ。