まみたさんの映画レビュー・感想・評価

まみた

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ちひろさん(2023年製作の映画)

4.2

ちひろさんって猫みたいやなあ。

自由で気ままで。

周りに執着してなくて。

寂しがりやで。

でも『ちひろさん』は綾さんが作り出したキャラクターなんかな。

こんな風に生きたいって思い描いている人
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の方へ、流れる(2021年製作の映画)

3.6

見ず知らずの二人がとあるきっかけで出会い、お互いのことをぽつぽつ語り合うだけの物語は、二人の会話だけで構成されている。

出会い、お互いを知り、好きになっていく過程を会話を通して観ているのだけど、
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窓辺にて(2022年製作の映画)

4.0

今泉監督の作品は、普通だと『価値観の違いだ』とパシッと切り捨てられるところをしっかり拾って深掘りしてくれるところがおもしろい。

それに加えて、浮気されたら腹立つ、悲しいとか、普通だったらこういうとき
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.8


最近恋愛ものを観るのはなんだか窮屈で気が進まないのだけど、
大好きな今泉監督の作品だったので。

カンタ(猫)に感情移入してしまって心動かされた。いちばん人間的だったから。
飼い主の浮気中は、居心地
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

2.5


自分にとっては難しくて入り込めず、台詞も理解するのに時間をかけては、次の台詞を聞き逃す状態でおわってしまった。

評価の高い映画だけど、自分にとってはそれはそれ。

ゴールが『苦しみ』の2つの別れ道
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.6


よく笑う子ほど、陰で泣いていたり

ムードメーカーな子ほど寂しがりだったり

人と話すのが苦手だったり緊張しいで無口な子ほど内に秘めてるたくさんの思いがあったり

人は光と影で構成されているように思
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おんなのこきらい(2014年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

キリコ、ああ。ない、ないわー
こういう女の子苦手やわー。
こんな子近くにいたら
自分のないもの全部持ってるから嫉妬してしまって
無視してしまいそう。
自分の中の黒いものが炸裂してしまいそう。

なんて
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世界はときどき美しい(2006年製作の映画)

4.0

5人の主人公が日常をおくる中で感じることや
哲学をただぽつぽつと呟いていて

あ、心の中にとどめておきたい
という言葉にいくつか出会ったけれど
ストーリーの流れとともに結局忘れてしまって
最後には全体
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私の少女(2014年製作の映画)

4.5


人の性格はもともと持って生まれたものもあるだろうけど
その人が生きてきた環境や人間関係によって形成されるものだろう。

小さい頃から虐待を受け続けてきたドヒが
家族から離れて生活するようになったとき
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友だちのパパが好き(2015年製作の映画)

4.5


ミツコ感覚からもう完全に山内ケンジ監督の沼にハマってしまった。

いろいろ悩みすぎて頭パンクしそうで
窒息しそうになったとき
この作品に駆け込んだのだけど

みんなそれぞれ真面目に気持ち悪くて変態で
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

4.3


『胸を触られたとき、不器用で優しい人なんだろうなあと思ったんです』

っていう台詞がとてもすき。

ここだけ抜粋したら変態に思われてしまうかもしれないけど。

園子は、何でも言い合える夫婦になりたい
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あの日々の話(2018年製作の映画)

2.5


とある夜、カラオケルームの2部屋で起きるゴタゴタを描いた話。

自分の人生にも、彼らと同じ時期を過ごしてきたときがあったけど
自分の人生には出会わなかった世界。

こういう世界を避けて学生生活を送っ
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ミツコ感覚(2011年製作の映画)

4.0

父の不倫が原因で母は自殺。
現在は不倫相手と再婚し、新しい生活をはじめている父の素行に
たくさん傷つき、トラウマを抱えながら生きるとある姉妹に起こる恋愛劇を描いています。


と言いたいのだけど
とに
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花とアリス(2004年製作の映画)

3.7

花とアリスがつく嘘で、ある一人の男の子の思考や感情が支配されていく。

まるで彼女たちが作り上げた妄想の世界を見ているようだった。

彼女たちの嘘に翻弄されながら生きていく中で、男の子自身に自然な感情
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架空OL日記(2020年製作の映画)

4.5


世の中が緊迫した雰囲気だからこそ
ドラマのときと変わらない空気感と
ゆるさがありがたかったし
ほっとした。

いっぱい笑ったし免疫力あがったかな、
なんて。

悪気はないんだけどちょっと空気読めない
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いちごの唄(2019年製作の映画)

3.0



人間関係においての描かれ方が、ファンタジック。

登場人物のように
みんながとても真っ直ぐで素直で
お互いを尊重して受け入れ合うような
世界であれば誰も傷つけ合うことなんてないのにね。


家族か
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静かな雨(2020年製作の映画)

4.0

昨秋、『わたしは光をにぎっている』を観賞したあと、
冬に公開を控えていることを知り、すごく楽しみにしていたいた。

あまりにも楽しみすぎて原作を読んでしまってからの観賞だったのだけど、
文字だけでは表
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走れ、絶望に追いつかれない速さで(2015年製作の映画)

4.0


中川龍太郎監督の作品は、
『四月の永い夢』『わたしは光をにぎっている』を観て
この作品が3作品目なのですが、

過去に見た2作品も含め
身近な人の死がベースにあり、そこから主人公がどう乗り越えていく
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退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)

-

今泉監督作品の中でいちばんわからない映画だった。

ジャケットにまでなっていたあの女の子たちの光景は謎のままだったし

ストーリーの焦点が全然違うところにあって

一つ一つの場面にいろんな意味が隠され
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his(2020年製作の映画)

4.5

夜遅い上映時間しかなくて、諦めようかと思ったけど
妥協せずに行って本当によかった。

熱いお味噌汁を飲んだときみたいに
身体の臓器がじわっと温かかくなる感覚があった。

相手への思いやりが強いからこそ
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暁闇(2018年製作の映画)

4.3


人の寂しさとか心の空白を埋めれるものは
人でしかない。

暗闇から光を導き出せるのは
人の温もりでしかない。

音楽や本の世界に逃げて気を紛らせることができたり
支えられたりしても
かけているものが
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見栄を張る(2016年製作の映画)

4.5

不器用で世間知らずで頼りなくて
少し臆病で、言いたいことはっきり言えずダラダラしてしまうし、人のことほっとけない。
プライドは高くて負けず嫌いで見栄張りで
都合が悪いと人のせいにしてしまって
指摘され
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mellow(2020年製作の映画)

3.0

主人公のキャラクターの設定が
イケメンであり、親切であり、お花が好きでお花屋さん
というところが、終始もやもやしてしまった。

女性の憧れや妄想がふんだんに詰め込まれた
キャラクターで、第一印象で間違
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ドキ死(2018年製作の映画)

4.0

朝起きて、スーパーに行き、試食を売って、帰って、寝る
朝起きて、スーパーに行き、試食を売って、帰って、寝る
朝起きて、スーパーに行き、試食を売って、帰って

いつも同じような繰り返しのなかで
片想いの
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尾崎豊を探して(2019年製作の映画)

-


冒頭、渋谷の女子高生に『尾崎豊を知っているか?』というインタビューに対して『尾崎???www知らねぇwwww』というシーン。

この世にいなくなって
いつの間にか何事もなかったように時間は過ぎていっ
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内回りの二人(2018年製作の映画)

4.5


自分の背景を何も知らない人の方が
逆に、自分が本当に思っていることを
口にすることができるものだよなあ。 

夜はだいたいセンチメンタルなので
あまり考え事をしたくないタイプなのだけど
気分でふらっ
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お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

3.5



中学時代の教室の光景をずっと見ているようで
終始なんだかもやもやした。

小学校の頃までみんなで仲良かったのに
中学になって突然異性を見た目で格付けするようなって
自分が陰でどう言われているかが怖
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左様なら(2018年製作の映画)

3.8


人の注目を集めるために
誰かを踏み台にして
笑いをとること以外は

全部間違ってない

悲しいときに泣けないことも

からっぽ(2018年製作の映画)

4.3

気になっていた人が、紹介してくれた本を
おもしろい、と感想とか言うと
すごく喜んでくれるから
頑張って読み進めていった。

その人への思いが冷めていくのと同時に
本当はおもしろくないのに、頑張って無理
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.9


原作未読だったのですが、
あるひとりのピアニストを密着取材しているジャーナリストの台詞を通して
主役の4人の背景を語っていたので、
話の途中で迷子にならずに
ストーリーに入り込めたけれど
それが逆に
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おいしい家族(2019年製作の映画)

4.0


登場人物の誰もが自分にうそついてない生き方してるから
他人に感情むき出しで
田舎の環境もあってか、解放的で
うらやましかったし、憧れた。

人に受け入れてもらえる自分になるために
一生懸命計算して計
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ぼくらのさいご(2015年製作の映画)

4.0


目覚めたら ひさしぶりに寝ぐるしくなく朝を迎えられたことに気づいた。

少し冷やっとした風が肌をなでて
秋の虫の鳴き声がした。

今年も夏が終わってしまうのかなあと思うと
少しセンチメンタルな気持ち
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月極オトコトモダチ(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

人に壁を作ってしまって生きているからか

人と接してるときは 演じてしまうし
自分の実際の感情とかけ離れてるところで

言ってほしいであろう言葉をかけたり
同調したりする。

それで自分が保てていると
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

4.0


彼女の真っ直ぐな素直さに、偽りだらけの自分の胸をナイフで突き刺されるような感覚になる。

自分の生きている世界が
なんの揉め事もなく
今日も平和でいられるようにと
周りにうまく馴染むように生きていて
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マザーウォーター(2010年製作の映画)

5.0


疲れた 疲れた 疲れた もう全部から逃げたい

いっぱいいっぱいで、心が削がれそうになったとき
この作品の世界に逃げ込んで
何度背中をさすってもらったことだろう。

何回見ても、毎回新鮮で、ゆっくり
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書くが、まま(2018年製作の映画)

3.4



自分の頭と口先は全く別の人間なんじゃないかと思うことがある。

思っていることと全く違う事を口走り、
事が終わってしまった後に
『なんであんな事言ってしまったんだろう』と第三者のような立場で後から
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