『胸を触られたとき、不器用で優しい人なんだろうなあと思ったんです』
っていう台詞がとてもすき。
ここだけ抜粋したら変態に思われてしまうかもしれないけど。
園子は、何でも言い合える夫婦になりたい
って言ってたけど
触れられて、相手の温度から感じるものは、言葉以上に伝わるものなんだろうなあと思った。
『触れる』シーンが多くて、その中でも
哲雄が園子に触れることで形や肌の感触や温もりを、自分の手の中に記憶していくシーンがとても切なくて、美しかった。
哲雄が直面する大切な人の『死』は
かなりダメージを受けるものであるだけに
あえてやんわりと描かれていたのがバランスをとれていたように思う。