分かりやすい冒険活劇
「君たちはどう生きるか」を鈴木敏夫は冒険活劇と表現したけれども、ラピュタと比べると色々「そうかな?」と思ってしまう。
それはさておき、大衆が観たいジブリ作品で1,2位を争う作品は間違いなく本作だと思う。パズーの成長譚であり、気高き少女シータの覚悟の物語でもあるからだ。
加えてメッセージも明確だ。人は地に根を張らないと生きられない。高度に機械化された文明は滅びる運命にある。ここまで明確だからこそ感じる物足りなさもあるが、アニメーションの動きの面白さや、ゲーム的な音楽の使用も相まって印象に残る作品である。