けまろう

20センチュリー・ウーマンのけまろうのネタバレレビュー・内容・結末

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

『20センチュリー・ウーマン』鑑賞。1970-80年代の母子家庭を題材にした監督の自伝的作品。
経済状態も不安定、政治状況も不安定、そんな中で青春を過ごすジェイミーの心はもっと不安定。そして、父親がいないことに後ろめたさを感じるジェイミーの母ドロシアは、新しい恋もせず、子育ての協力をを同居人のアビーやジェイミーの幼馴染ジュリーに仰ぐ。すべての動機は「私のようになってほしくないから」しかし、その本意はジェイミーには伝わらず、ジェイミーは母親に不信感を抱くようになる。アビーやジュリーによって教えられる若者の世界は、ジェイミーにとって少し刺激の強いもので、喫煙や飲酒などどんどん不良行為を学んでいく。それにドロシアは苦言を呈するも、子育てを放棄したと思われているジェイミーには届かず、二人の心はすれ違っていく。
最後の対面して本音をぶつけ合うシーンが白眉。「母が居れば何もいらない」と訴えるジェイミーのいじらしさよ!ジェイミーの青春の渦中にいたそれぞれの登場人物が、どのような余生や人生を送ったか述べられる最後のシーンもとても良かった。画作りが少しドランやリンクレイターに似ているかも?
それにしても、エル・ファニング死ぬほどかわいいなぁ。。。
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