このレビューはネタバレを含みます
いろんなことを考え、悩み、苦しみ、周りのことを気にし過ぎて傷ついたり、背伸びしたり、くだらない嘘をついてみたり、そんな多感な時期を、母娘の関係を中心に描いた物語。
ともすれば面倒くさい年頃で、本名のクリスティンと呼ばれるたびに「My name is ”Lady Bird”」と言い換える。いや、あなたクリスティンでしょ!とツッコみたくなる。
あぁ、面倒くさい、あまり関わりたくないと思ってしまう。
そんな娘がやることなすこと否定する母。
二人とも素直じゃない。
試着室の会話が印象的。
お母さんに好かれたいという本音。
別れのシーンで母の本音も見られた。
母子にとってのちょうど良い距離がお互いを成長させ、娘はあれほど居心地が悪かった故郷のサクラメントの街が恋しく、何よりも親からもらった名前が良い名前だと気付く。
そうやって人って大人になっていくのだと、腑に落ちた。