おのちん

レディ・バードのおのちんのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
3.0
23才(?)で17、8を演じる苦しさよ。向こうの人はもともとからして大人っぽく見えるので、シアーシャ・ローナンがあまり高校生に見えませんでした。むしろ、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「スリー・ビルボード」でもがんばってた最初のボーイフレンドのルーカス・ヘッジズはよかった。

グレタ・ガーウィグ監督の半自伝らしいので、とくにドラマチックな起承転結もなく、そのかわりアメリカの大部分のキッズたちの青春てこんな感じなんだろうなという等身大のリアル感は伝わって来ました。ぜんぜん大都会ではないし、街の空気も保守的だし、なんとなく恋愛して友達とつるんでパーティして、プロムが青春時代のピークだし、みたいなアメリカ青春あるある。

「レディ・バード」より、もっともとオフビートですけど主人公+同性の親友ってことで見てる最中「ゴーストワールド」を思い出したり。好みでいうとあっちのほうが好きかも。ブシェミも出てるし~。(ソーラ・バーチってなんで失速したんですかね。)

Rotten Tomatoesでいまだに批評家支持率99%をキープしてるのは、メインテーマの娘と母という女どうしの独特の関係での絆や葛藤がうまく描かれてるという以外に、やっぱり(日本人にはわからない)アメリカ人にとってのリアルっぽさへの共感みたいなのも大きいのではないでしょうか。

シスターの「愛することと、気にすることは一緒」(うろ覚え)は名言。

2018.6.1
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