もやし

美しいとき/サマータイムのもやしのレビュー・感想・評価

美しいとき/サマータイム(2015年製作の映画)
5.0
苦しい…切ない…死にたい…笑 てかちょっと泣いたよね…笑
レズビアンというカテゴリーだけに収まらぬゴリゴリの恋愛映画…

マイナーフランス映画で全然世に出回ってないんだけど、今stayhomeの影響で、MyFrenchFilmFestivalってサイトで無料公開されてます。他にも沢山マイナー良質映画あるんで気になる方はぜひ暇潰しにでも。



田舎の農場で、狭い価値観に支配されて暮らすレズビアンの主人公が都会に出て、女性の人権活動家をやっている運命の人に出会う。
田舎では同性愛などもってのほかだし、結婚しないとそもそも生活が成り立たないレベルの環境。そして相手となる人も数えるほどしかいない。

もうこのあらすじ読んだだけでゲンナリって感じだけど、意外と情愛全振りの切なすぎる映画だった。


主人公にキスされてすっげえびっくりしちゃうヒロインが、それでもどうしても忘れられずに肉体関係になるとこなんか演技がリアルすぎてすごい。
そしてそれきりにしようと思ってたけどまた耐えられなくて…の流れとかマジで迫真の演技。てか濡れ場の愛情深さがすごすぎるこの映画。

周りのいくらかからは肉欲だけの猿扱いされてたけど、そういうのって、結局のところ基準は何なんだろうね。
どこまでいったらただの肉欲で、どこまでいったら愛情なのか、なんて俺みたいな経験値ゴミ男には知る由もないけど…



お互い好きで好きでたまらないけど周りの環境が何から何まで邪魔をして、ストレスMAXすぎる… 喧嘩も自然と増えるし…
何から何まですれ違い…
必ず大きな犠牲を払わないと決断ができないこの状況辛すぎない?


根本はローマの休日と同じだよなあ。
あらすじから想像した通りの話と言えば話なんだけど、迫真の演技と台詞で切なすぎる恋愛映画でした。色んな愛情の形があるんだと気付かせてくれます。

俺的には主人公の幼馴染みがかなり気の毒だったかな…笑
主人公のこと10年以上好きなのに当然全く相手にされないし、主人公がレズビアンと知った後もそれを怒りに任せて吹聴することもせず、好きなのも変わらないからずっとモヤモヤし続けるっていう……
もやし

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