アホほど面白い!!
今年観た映画のトップ10とかには余裕で入ってきそう。
「恋愛」を軸としたドタバタ・ヒューマンコメディ。
「恋愛」というものが本来的に持つ「良くも悪くも人の心を惑わせ、思いもかけない行動をとらせる」という要素にスポットを当て、
恋愛に捉われた人々による自由運動とその結果もたらされる乱反射を面白おかしく、そして少しのほろ苦さとともに描く。
まず、コメディーとして普通に面白し!
キャルとジェイコブのやりとり全般とか、女教師のくだりとか、普通に声出して笑ってもうた。
(過去一もっともお下劣でハイテンションな性描写を見た笑)
また、キャルがジェイコブのレクチャーを受けてイケオジになっていくところとか観ていて純粋にワクワクするし。
ポリコレの 圧力が強い昨今なかなか描きにくい「女性をお持ち帰りすることに全振りする」という挙動、なかなかどうして、人の業が滲み出ていて観ていて楽しいものよ。
他にも楽しい要素がたくさん散りばめられていてとにかく観ていて飽きないんだけど、やはりこれまでの伏線が回収される、というか伏線がぐちゃぐちゃに絡まり合ってビックリするような像を描くラストは圧巻。
そしてここが、めちゃくちゃ面白いのに、なんとなく切ない、そしてなんかよく分からんけど、まぁそんなこんなも含めて一言で言えば「愛」じゃん?みたいな、「言語化を超克するパワー」のようなものがこのラストにはあった。
ということで大傑作なんだけど、一点解せないのは、原題は『Crazy,Stupid,Love』でものすごく的確に作品内容を表現していると思うんだけれど、邦題を『ラブ・アゲイン』にしたのはなぜ・・・。ものすごありきたりな作品に見えるじゃん。解せん。
ま、とは言えの大傑作でした。